らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、ひどい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座、TOEIC、ヒアリングマラソンの学習記録と感想のブログ

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チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのスピーチ

今月号の『1000時間ヒアリングマラソン』に収録されていた、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのスピーチ(音声+スクリプト)の感想。

ヒアリングマラソンの10月号~12月号に、彼女の小説『アメリカーナ』が掲載されていて、深く感じ入るものがあったので(参考:ヒアリングマラソン3ヶ月目の感想)、本人のスピーチもすごく楽しみだった。

 

もくじ

 

スピーチ内容と聞き取り難易度

ウィリアムズ大学の卒業式で来賓の祝辞として行われたスピーチで、「周りに流されるな、社会正義のために立ち上がれ」と鼓舞する内容。

社会問題に関連した語彙・表現が、とても勉強になった。

卒業式スピーチということもあって、ゆっくりと丁寧な話し方で、聞き取りやすかった。

※チママンダ・ンゴズィ・アディーチェは、ナイジェリア出身で、大学生の時に渡米。(ナイジェリアの公用語は英語)

 

ぐっときた言葉と語彙メモ

スピーチはユーモアをまじえつつ、聴く人のお腹まで届く言葉を直球で投げ込んでくる感じ。

以下、ぐっときた言葉の抜粋と、勉強になった語彙のメモ。

As you go forth into the world with your newly minted diplomas--whether to brave your way through graduate school or take on new jobs, or hunker down in your parents' basement--I want to ask you to please always take a stand.

(刷りたてほやほやの卒業証書を手に皆さんが世の中に出ていくこの時ーー勇ましく大学院へ進むのであれ、新たに就職するのであれ、実家の地下室にこもるのであれーー皆さんにお願いします、どうか意思の表明をしてください。)

  • newly minted:出来たてほやほやの(mint【他動】:鋳造する、作り出す)
  • diploma [diplóumə]:卒業証書、学位記
  • hunker down:身を潜める、じっくり腰を据える

 

To keep a just society just has nothing to do with being on the political left or on the political right.  It requires people who know that incompetence dressed up as strategy is still incompetence.  And still unacceptable.

(公正な社会を公正に保つことに、政治的に左であるとか右であるとかいうことはまったく関係ありません。必要なのは、戦略を装っていても無能はやはり無能であり、やはり受け入れがたいのだ、と理解している人たちです。)

  • just:公正な、公平な
  • on the political left:政治的左派(リベラル)で
  • on the political right:政治的右派(保守)で
  • incompetence [inkɑ́mpətəns]:無能力、機能不全

 

I am black (in case you didn't notice), and I am a woman.  And while I am very happily both, and would not change either for anything in the world, these are not identity groups that are privileged.

(私は黒人です(お気づきでなかった人のために言っておきますね)、そして女性です。どちらであることにも、とても満足していますし、どんなものとも引き換えにするつもりはまったくありませんが、これらは、特権を持つ属性ではありません。)

  • privilege [prívəlidʒ]:特権、恩恵(privileged【形】:特権を持つ)

 

So, yes, calling out privilege is important, because very often privilege gets in the way of true social justice.  But as you call out privilege, always make yourself complicit and beware of self-righteousness.  And remember that every single person has gone through some challenge in their lives.  Privilege does not mean an endlessly easy life.  Privilege is always relative to something else.  Privilege means that you fall into a group that has advantages that another group does not.

(ですから、そう、特権について言い立てることは大切です、なぜなら、特権はしばしば真の社会正義の邪魔をするからです。ただし、特権に異を唱えるときには、常に、自分も加担者だと位置付けて、独り善がりに陥らないよう気を付けてください。そして、どんな人でもその人生で何かしら困難を経験していることを忘れてはいけません。特権は、いつまでも続く楽な人生を意味するわけではありません。特権は常に、相対的なものです。特権とは、ほかのグループが持っていない強みを持つグループに自分が属している、ということです。)

  • call out ~:~に挑戦する、~に異議を申し立てる
  • get in the way of ~:~の邪魔になる
  • complicit [kəmplɪ́sət]【形】:共犯の、加担した
  • self-righteousness [ráɪtʃəsnəs]:独善
  • relative to ~:~と比較して、と相対的な
  • fall into ~:~に該当する、~に分類される

 

なりきりシャドーイング

スピーチを聞いて内容を理解した後、ふたたび音声を聞きながら、アディーチェ本人になりきって、スクリプトの助けを借りつつスピーチ全文をシャドーイングしてみた。

音源CDが適度な長さでトラックを区切ってあるので、やりやすい。

本誌には、スクリプト&日本語訳・解説の後に、スピーチ内容に関する問題や、ディクテーション、シャドーイング(抜粋された一部分)のワークもあり。

 

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ヒアリングマラソン は、すべてのコンテンツにこの手のワーク(簡単なものから手強いものまで)が付いていて、「あー、おもしろかった」で済まされないところがいい。

最初、特にディクテーションは時間がかかるし面倒くさいなと思ったけど、実際にやってみると、聞き取り能力のみならず、文法理解の欠如がはっきりとあぶりだされるので、学習効果が高いということがわかった。

上の写真のディクテーションでは、英文における "ー" や ":" 等の基本的用法を理解できていない、という恐ろしい事実に今さらながら気付く。

こういうつまずきポイント、着実に押さえていくようにしよう。

 

アディーチェのTEDスピーチ

こちらは、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのTEDでのスピーチ、"We Should All Be Feminists"。

ヒアリングマラソン掲載の卒業式スピーチよりも難易度が高かったけど、英語字幕が出ているので、一時停止して内容を確認しつつ、『知性』とは、こういうことを言うのか、とつくづく感心しながら視聴した。

 

 

ツボにはまるコンテンツ

今月は、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの他にも、カズオ・イシグロのインタビュー(by 柴田元幸)、特集『日本人と英語』等、個人的にツボにはまるコンテンツが盛りだくさんだったので、それらの感想も別途、まとめていきたい。

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ヒアリングマラソン公式サイト

旬の英語素材を毎月お届け。1000時間ヒアリングマラソン

 

参考:

 その他、コンテンツ内容が異なるコースとして、

 等あり。

 

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