読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

らーめんてーぶる

Lamentable(残念な、粗末な、ひどい、嘆かわしい)な英語からの脱却を目指して、地味に奮闘中。NHKラジオ講座やTOEICのことなど。

広告


英語で読む村上春樹の語句・文法解説が素晴らしすぎる

愛聴しているラジオ講座のひとつ、『英語で読む村上春樹』。

辛島デイヴィット先生にときめく番組のみならず、テキストの解説がすばらしく充実していて、うれしい。

テキストには、その週の放送分の英文・和文の他、単語・語句の解説<words & phrases>と、英訳と原作を比較して読む際のポイント<comparison & focus>が掲載されている。

一例として、『パン屋再襲撃』の中に、次のような箇所がある。

Nobody could have anticipated that.  I mean--Wagner?

「誰もがそれを予想できなかっただろう。だってーワグナーだよ?」。

(原文は「それで僕と相棒はひどく混乱してしまった。ワグナーが出てくるなんて、当然のことながら我々はまったく予想しちゃいなかったからね」)

このI meanについて、それぞれのコーナーでは、

◆<words & phrases>

I meanはより適切な言葉で言い直す時の前置きとして使われる口語表現で、「つまり、ていうか、いやその」といった意味で使われる(例:You should sleep more.  I mean, you look so tired. 「もっと寝たほうがいいよ。いやその、本当に疲れているように見えるよ」)。

◆<comparison & focus>

I meanは最初に言ったことがわかりづらかったり、誤解を招く可能性があったりする際に、より具体的な説明をする前振りとしてよく使われる。また、I mean, really? や I mean, seriously? という表現があり、これは相手が言っていることがあまりにも馬鹿げていたり、びっくりするほどの展開や状況の時に使う表現である。(例:"Jimmy keeps saying that he sees aliens in his room" "I mean, really?" 「ジミーはずっと部屋に宇宙人が見えるというんだ」「え、まじで?」)。I mean--Wagner? には「なぜよりによってワグナーなんだ?」という「僕」の困惑がうまく表現されており、原文の「僕と相棒はひどく混乱してしまった」を補っていると言えるだろう。

NHKラジオ 英語で読む村上春樹 2016年 07 月号 [雑誌]

と丁寧に解説されていて、ストーリに出てきた言葉のニュアンスを理解しやすい。

すごく充実しているだけに、毎回読みこなすのがけっこう大変だけど、相当お得なテキストだと思う。

毎月最終週は、放送内容が村上作品についてのゲストインタビューになるので、勉強はひと休みして、作品じたいを読み返したりして、ちょうどいいペース。

ちなみに『パン屋再襲撃』は10月末まで。その次の作品が何になるかも楽しみ。

 

番組テキスト

※上記記事内容のテキスト(2016年7月号)

※最新版(2017年2月号)はこちら。作品は『バースデイ・ガール』

関連記事

広告

 

広告